橋下維新も都構想もいらん! 大阪は府民と市民が創るんや!
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橋下維新も都構想もいらん! 大阪は府民と市民が創るんや!
Takeshi(45歳)
過日(10月27日)、エル大阪にておこなわれました「大阪秋の陣 府市ダブル戦をどう戦うか」の集会に参加してきました。 登壇者の橋下府政、及び市政の7年間は何だったのかという歯に衣を着せぬ活発な話と、元教師らによる教育現場の荒廃と日の丸・君が代の押し付けなど、盛りだくさんの話に圧倒されました。それらは今の大阪が抱える病巣であると同時に、将来への喫緊の課題なのです。大雑把ですが、以下に当日の報告をしてみたいと思います。
来る11月22日、大阪では知事と大阪市長のダブル選挙がおこなわれます。これは5月17日、1万票余りの僅差で否決されたはずの大阪都構想への(維新の)再挑戦が主な争点になるという異常なものです。住民投票で一度決まった事項は、たとえ如何なる事情があろうと変更はあり得ません。それにも関わらず、橋下や維新は今度の選挙で維新候補を勝たせることにより再挑戦(バージョンアップ)を狙っています。これはまさしく彼の独占的で公約無視、かつ非民主主義的な地金が剥き出しになったやり方です。
振り返ってみますと、大阪都構想とは大阪市という政令指定都市を廃止したうえで、これを5つの特別区に再編成するというのが骨子でした。それなのに維新や多くのマスコミは、「大阪市に5つの特別区を設置する・・・」と喧伝していました。これは重大な意味の取り違えによる、誤った選択を有権者(大阪市民)に植え付ける危険な言動です。つまり額面通りに受け取ると、「大阪市はそのままで、現在の24ある区を5つの特別区に再編成するだけ、大阪市そのものは残るのか・・・?」という意味に受け取られかねません。実際は反対が上回って否決されたものの僅差だったのは、こういった意味の取り違えによる賛成票もかなり 多く入ってしまったからではないでしょうか。
世論調査でも橋下維新や都構想への支持は依然として高水準にあり、改めて彼のマスメディアを駆使した大衆操作の恐ろしさを感じさせます。
このほか教育の質が低下している原因も、橋下維新による教員の給与など待遇切り下げが主な原因であることも報告されました。驚いたのは府立高校の授業料無償化の予算に教員の給与削減を充てていたことで、これが原因で教員を目指す学生の多くが他府県に流れているどころか、教育大学や教育学部では、大阪だけは行くなと指導しているところもあるという。そんな状況を補うべく、本来なら採用基準に満たない者を講師として大量に集めていたのです。教師の犠牲で教育など成り立つはずもなく、これでは本末転倒です。
教科書採択にしても、安倍政権寄りの出版社が発行しているものを優先的に採用するシステムを予め作り、大量にバラ撒いていることも子供達の将来を危険にさらしています。歪んだ歴史を学んだ者は、いずれさらに輪をかけて歪んだ歴史しか作れず、語れないのです。
登壇者の方の分析によれば、橋下や維新の主な支持者は30代~50代のホワイトカラーの男性、それも世間でいう勝ち組、及び見せかけのイメージやフィーリングでつられてしまう、いわゆるファンというべき若い世代だそうです。そういった人たちに、どうやって維新政治で大阪が格差と貧困の蔓延する土地になってしまったのかを説明している時間はほとんど残されていません。しかし、一人でも理解を示してくれる人ができれば、そこから闘いの輪が広がるという登壇者の方々の言葉は頼もしく感動的でした。
今度の選挙で知事、並び市長候補のうち有力とされるのは、いずれも自民党系の若手の方々です。彼らはいずれも都構想など松井や橋下がおこなってきた政策を根本から変えるに相応しいとされ、独自の構想(対案・公約)を掲げています。そこでなぜ戦争法案を可決し、なおかつこれからも数多くの悪法をごり押ししようとしている政権政党の支持などしなければならないのかという矛盾やジレンマが有権者に発生するものと思います。
しかし、ここで棄権したり最悪の場合、維新を勝たせてしまうと自民党の悪政に加担し、将来より一層の戦争国家化が進むことは必至です。各政党支持者間で見解や意見など事情は異なれど、ここはとりあえず維新色を完全に追放するという目的で一致した候補者を支持するのが唯一無二の方法ではないでしょうか。世に、「小事にこだわって大事を忘れるな」という格言があるではありませんか。
今回のダブル選挙は大阪のみならず、日本の将来がかかった絶対に避けられない分岐点なのです。来る11月22日の大阪秋の陣を、如何にして維新を倒し敗退させ、安倍政権を退陣に追い込む一里塚にさせなくてはなりません。
Created by staff01. Last modified on 2015-10-28 15:23:37 Copyright: Default